結論から話してみる
厳しい寒さが少しずつ和らぎ、おひさまの暖かさが感じられる日が増えてまいりました。
忙しい毎日の中にも“自分時間”を(何よりも?)大事にしている、メルディアトータルサポート上野の支援員Kです。
お休みの日には、近所のカフェの窓際に座って2時間ぐらいゆっくりする時間を作っています。
さて、突然ですが、ここで学生時代に文学とコミュニケーションを研究した私の小話をひとつ…
―「何が言いたいのか分からない」問題―
コミュニケーションは生きる上で切っても切れないスキルですが、「自分はコミュニケーションが得意です!」と、はっきり言える方はそう多くないと思います。
・話がついつい長くなってしまう
・会話の着地点が分からない
・言いたいことが伝わらなかった などなど
「今日はこれを言おう!」と、頭の中を整理していても、いざ話しを始めるとそう上手くはいきませんよね。
特に、初めての人と会話をする面接や職場内で上司に何か伝えたいとき等、緊張を伴う場面で、話している途中で辛くなってきてしまった経験はありませんか?
(私も失敗がたくさんあります。)
これにはいくつもの要因がありますが、一つに日本語の文法や文化が影響している側面もあります。
そもそも、日本語の語順では、話しを最後まで聞かないとその文脈が理解できません。
「春は花がとてもきれいですが花粉症で辛く、夏の暑さは体が疲れやすいので、私は冬が一番好きです。」
言いたかったのは「冬が好き」ですが、途中まではどの季節の話だか分からない内容ですよね。
また、日本語は曖昧な表現が多く、前後の文章からそのニュアンスを読み取ったり、比喩表現もたくさん用いられます。
そこが日本語の良さでもあり、コミュニケーションを難しくしているところではあると思います。
【結論から話してみる】
会話をするときの心がけとして、まず「伝えたいこと」や「自分の考え」を最初に持ってくるようにしてみてはいかがでしょうか。
理由や説明から話しを始めてしまうと、どこにゴールを持ってきたらよいのか、自分でも迷子になりやすいからです。
「お昼ご飯は何が食べたい?」と、聞かれたら…食べたいものを伝えちゃいましょう。
理由はあとからでもOKです。会話が迷子になろうとも、食べたいものが伝われば会話のミッションとしてはクリアになるからです。
また、これは自分自身への魔法なのですが、「私はお昼にパスタが食べたいな!」と、先に伝えてしまえば「だって麺が食べたいけれど、ラーメンほどこってりしたのは食べたくないし。」と、説明も自然と後付けしやすいですし、なぜそうなのかを相手が聞いてくれるかもしれません。
また、話しに具体性も出るので、会話のラリーもスムーズにいくことが多いのです。
言いたいことが言えて、会話も繋がりやすいだなんて、お得だと思いませんか?
お仕事や就職活動の中でも、【結論から話す】ことを意識してみると良いかなと思います。
志望動機や長所、短所など、相手から聞かれたときには「私の○○は、□□です。」と、言い切ってしまいましょう。
相手に何かを伝えたいとき、まずは大事なことから先に伝えちゃいましょう。説明はあとからでも大丈夫です!
話すことが苦手な方でも、結論さえ伝われば、フォローは受けられやすいとも思います。
ただ、初めは少し難しいかもしれません。
ちゃんと説明しなきゃと思うほど、文章が長くなってしまうものです。
時間をかけて意識づけをしながら、少しずつでも話す順番を工夫をしてみるといいです。
とにかく意識することが大事です。頭の中の整理にもなりますよ。
順番ひとつで相手への伝わりやすさや印象が変わるのが、言葉や文章の面白さです。
(興味がある方は、「日本語文法」などで検索してみてくださいね。)
皆さんも日常の会話の中にちょこっとテクニックを取り入れてみてください!
コミュニケーションが苦手な方でも、配慮を受けながら安心して働ける「障がい者雇用」という枠もあります。
ご興味がある方は、メルディアトータルサポート上野までお気軽にお問い合わせください。
【メルディアトータルサポート お問い合わせフォームはこちら】