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支援を要する子も多様性のひとつ、いろいろな体験をして成長を促す

トピックス2024年07月22日

「『日本でいちばん大切にしたい会社』大賞」で厚生労働大臣賞を受賞したことのある柿の実幼稚園。
広大な敷地の園には、約780名の園児がいます。そのうち100~160名が肢体不自由、全盲、自閉症、ダウン症、発達障がい、医療的ケア児など支援を要する園児で、他の子ども達と共生しています。

お母さんの笑顔のためにも支援を要する子の通常保育が必要

 約780人の園児を抱える柿の実幼稚園には、数多くの障がい児や障害者手帳・療育手帳を持たないグレーゾーンの子どもが通っています。小島澄人圍長は、支援を要する子を受け入れるようになったきっかけを、「今から約42年前ですが、ひとりのサリドマイド児を連れたお母さんがやって来て、「上の子が通っている幼稚園に通わせようとしたんですが、入園を断られたんです」と。これが支援を要する子をどうするか考えるきっかけになりました。その結果、これからはこういう子も受け入れなくてはと思い、入園させました。その10年後、頼まれてダウン症の情報雑誌に寄稿したのを機に、ダウン症のお子さんも増えました」と話します。

 確かに、通常の保育園や幼稚園では、設備や人材の問題から、障がい児の入園を断るケースが少なくないと聞きます。受け入れてもらったとしても、思うように面倒をみてもらえなかったり、毎日親が付きそわなければならなかったりと、保護者の負担が大きくなるのが現実です。「どこに頼んでも断られ、30ヶ所目に訪れた当園で、ようやく入園できたと泣き崩れたお母さんもいらっしゃいました。他の幼稚園や保育園からの転園生もたくさんいます。支援を要するお子さんをもつお母さんは、気の休まる暇がありません。幼稚間に預けているほんの数時間でもリフレッシュできたら、また笑顔で接することができます」と小島園長。ここに通わせるために、わざわざ大阪や名古屋、仙台、北海道などから引っ越してきたご家庭もあるようです。

 今現在、園児は約780名、その中で障がいのある園児は約100名、グレーゾーンの子どもを含めると160~200名にもなり、1クラスに5~6名の支援を要する子どもがいます。それを、保母160名、医療行為のできる看護師4名、養護教員2名で保育するため、1クラスで担任1名に3~4名の補助という手厚い体制になります。

支援を要する子もそうでない子も学びが多い

 全人教育(知・徳・体・聖の調和)や労作教育、環境教育(自然と物の大切さ)、手作り教育(失敗し、そして成功せよ)などを基本方針にしている怖の実幼稚園。小島園長は「支援を要するお子さんとその他の子ども達を一緒にしなければ、教育の意味はないと思っています。一緒に過ごすことによってお互いがわかり合えるし、助け合うことができるのです。ここの園児は、困っている子がいれば、何の躊躇もなく寄っていって手伝うことができます。何気ないことかも知れませんが、これは大きなこと。

 誕生日の集合写真を撮るとき、病気で椅子に座れない子がいました。すると、園児の一人が「僕たちも寝て撮ろう」と言いだしたんです。それで、みんなで寝転がって写真を撮りました。色んなお子さんと毎日過ごすことで、そういった優しさが育っていると思います。もちろん、支援を要するお子さんも、いろいろな人と関わることで成長していきます。

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