働く目的とは?
残暑厳しく、まだまた暑い日が続いていますね。
それでも、私は朝晩犬の散歩をしているのですが、早朝は少し涼しい日が増え、夜は蝉の鳴き声に代わり秋の虫の鳴き声が聞こえるようになりました。少しずつ、でも着実に秋が近づいてきている気配を感じる今日この頃。
こんにちは。就労移行支援事業所メルディアトータルサポート上野・支援員Iです。
さて、就労移行支援事業所である当事業所に通所している利用者さんは、「就職する」事を目的に、自分の障がいと向き合いながら訓練やプログラムに取り組み、日々頑張っている訳ですが、その様子を見ていると、たまに「働くって何だろう?」と思う時があります。
働く理由は、もちろん人それぞれで、様々な理由があると思います。そこで働く意味を考えてみました。
収入を得るため
この理由が一番多いのではないでしょうか?生活をするためには、なにかしらの収入が無いとそもそも生活が困窮してします。
生活のための収入を得るために働くのは大前提ですね。
充実した人生を送るため
ワークライフバランスを重視し、「仕事も好きだけど、プライベートも大事にしたい」「仕事も遊びも楽しみたい」など、理想の生活を実現しようと考える人もいるかもしれません。
「仕事をしていないとメリハリがつかず、遊んでいても楽しくない」「自由になる時間ばかりだと飽きる」という風に話す人もいます。
「バリバリ働いて、仕事も生活も自分の希望を叶え、充実した人生を過ごしたい。」そんな人生が送れると最高なんですけどね。
社会とつながるため
これ、実は以前私が担当した利用者さんが言っていた事なんですが、非常に印象深い一言でした。
その方(Aさん)は長年引きこもりの状態で、当事業所に通所するまで外出は通院の時のみという方でした。
Aさんはメルディアでのトレーニングを終え、無事仕事に就くことができ卒業していった方なのですが、定着支援の中で「Aさんにとって働くモチベーションって何ですか?」と聞いた事があります。
その時の答えが「引きこもっている時は社会と断絶されている様な感覚だった。もうあの時の状態に戻りたくないという想いがモチベーションの一つです。」と話されていました。
外界と断絶状態であっても特に何も感じないと思う方もいるかもしれません。その方が楽であり、社会とつながる事で煩わしさが増えると考えるのも理解できます。
一方で誰かの役立ったときや、「ありがとう」と言われたとき、何かに貢献できたと感じたときなどに、喜びを感じる人も多いのではないでしょうか?
「家族に恩返しがしたい」「誰かの役立ちたい」など自分の周辺だけでも働く事の十分な理由になると思います。
自分自身が成長するため
できないことができるようになる瞬間や、何かが上達することに喜びを感じる人も多くいますよね。仕事をしていると自分が成長していると実感できる機会が多くあります。それに喜びや嬉しさを見出す事も働く理由の一つではないでしょうか?
また、自分の能力を発揮して活躍したい人や、働くことでいろんな経験をしていきたいという人も同じですね。
働く事が好きなため
働くことそのものが好きで「仕事が楽しい」「やりがいを感じる」と感じる人もいるのではないでしょうか?
自分が好きな業種や仕事内容が明確な方は、それに携わっていきたいという想いで働く人もいるかもしれませんね。
高い地位を得るため
“地位”や“権力”を目的とし「人から一目置かれたい」「うらやましいと思われたい」「人を動かしたい」と思っている人もいるかもしれません。口では言わなくても本音ではそう考えながら働いている人は決して少なくないのかもしれません。
長い年月働いていると、気持ちが落ち込んで「なんでこんな思いをしながら働いているんだろう」とか「もう働くの無理」とか「もう辞めちゃおう」とネガティブに考える時もあれば、逆に「仕事が楽しい」とか「やっていて良かった」「頑張って良かった」と感じる時も確実にあります。
例えば就労移行支援事業所の支援員としては、利用者さんの就職が決まった時や利用者さんの成長が感じられた時には「この仕事をしていて良かった」と思います。
仕事をする目的は本当ひとそれぞれではありますが、そこが明確になっていた方が長続きはすると思います。
是非、自分なりの「働く理由」を考えてみてください。
メルディアトータルサポート上野ではプログラムや面談の中で、利用者さんとその様な事を一緒に考える機会を設けています。一人では難しいことも一緒に取り組んでいきましょう。
障がい者への就労支援、障がい者雇用は就労移行支援事業所メルディアトータルサポートへご相談ください。
【就労移行支援事業所メルディアトータルサポート お問い合わせフォームはこちら】