自分軸と他人軸とは?
こんにちは!就労移行支援事業所メルディアトータルサポート上野の支援員Nです!
先日、グループディスカッションで、「自分軸と他人軸」というテーマで話合いを行いました。
利用者の皆さんに「自分軸」という言葉を聞いた事はありますか?と質問したところ、初耳ですという方も多くいらっしゃいました。
自分軸とは、前からあった言葉ではなく、最近よく言われている考え方です。
就労移行を利用する中で、自分のこれからを考える際にも役に立つ視点だと思いますので、ご紹介したいと思います!
自分軸、他人軸とは?
自分軸:自分の考え・感じ方・価値観・目的に基づいて行動すること
他人軸:他人の期待・評価・感情を基準にして行動することどちらが良い悪いではなく、バランスが大切です。
考えることで得られる主なメリット💡
① 自己理解の深化(自分を知る力)
「どういう仕事なら続けやすいか?」「自分は何がストレスになるか」「どういう環境なら安心できるか」を整理できる。
障がいのある方は、周囲に合わせようとして自分の気持ちを後回しにして合わない職場で無理をしてしまい、心のバランスを崩してしまうことがあります。
➡ 「自分の感じ方・考え方を大切にしていい」と気づける。
例:他人のペースに合わせすぎて疲れていたが、「自分は休憩が必要なタイプ」と気づき、適切に休憩をとるようにした。
② ストレスの軽減・安定した対人関係
他人軸に偏ると、「どう思われているか」「嫌われたくない」などの不安が強くなりがち
です。
自分軸を意識すると、「自分ができる範囲」「自分のペース」で動けるため、ストレスを
減らせます。
例:相手を喜ばせようと無理していたが、「自分も疲れる」という気づきから、断る練習
を始めた。
③ 職場でのコミュニケーションがスムーズになる
自分軸があると、「自分の意見や希望」を伝える練習ができる。
他人軸も理解できると、「相手が何を求めているか」「どう調整すればいいか」も考えられるようになる。
➡ 「自分の意見も持ちつつ、相手を尊重する」バランスが取れたコミュニケーションにつながる。
例:急な依頼があった際にも、「私は作業の中断が苦手で、これを終えた後であれば対応
できます」と伝えたうえで、相手の要望にも応える事ができるようになった。
④ 自己肯定感・自信の回復
他人の評価ではなく、「自分がやりたい・できた」という基準を持てるようになる。
障がいや疾患等があると「できないこと」につい注目されがちになるが、自分軸での成功体験を積むことが自信につながる。
例:「他人の速度と違っても、自分の中では速く正確に作業ができ、‟自分なりに頑張れた”」と思えるようになった。
⑤ 就職先選択にも役立つ
自分軸があると、自分のストレッサーを知る事が出来、自身の対応でき得る業務・環境を把握する事が出来るため、自分に合った職場・働き方を選びやすくなる。
他人軸の支店があると、職場のルールや上司の考えも大事と考えられる様になり、協調的な対応をとる事ができる。
➡ 就職後のミスマッチや早期離職の防止につながる。
例:「自分はチームよりも一人で進める作業が合っている」と気づき、業務選択の際のポイントにした。
面接練習などで「自分の考えを伝える力」が伸び、就職活動にも好影響になります。
メリット 注意点
自分軸のメリット:自己理解・ストレス軽減・自己表現
➡独りよがりにならないように注意
他人軸のメリット:協調性・社会適応・信頼関係を築きやすくなる
➡相手に合わせすぎて疲弊しやすい
「自分の気持ちや状態も、相手の求める物もどちらも大切にできる状態」が理想です。
障がいや疾患がありながらも、安定した就職を叶えていく為に、自分の特性や得手・不得手をよく知っていく事は大切です。
当所では、現在のお仕事能力を測定できる「MWS/職業能力評価」というものも、お取りし、就職に向けて相談に乗っていく事が出来ます。
MWS/職業能力評価について…ご興味のある方はこちらをご覧ください☟
職業能力評価・MWS体験レポート①~OA作業編 | 障がい者就労支援施設「メルディアトータルサポート」
障害者雇用も視野に入れて、就職を考えていきたい方は、現状を客観的視点で知り、伸ばせるところは大いに伸ばして、苦手や短所に対して自己対処をしたうえで、合理的配慮を決定していけると良いですね!
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