猫の手
2024年が始まり、気づけばもう2月。
あっという間すぎて追いつけていない職業指導員のFです。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
先日、友人からかわいいお菓子をもらいました。
食べるのがもったいないかわいさなのですが、ふと、「猫の手も借りたい」という言葉を思い出しました。
この言葉は、非常に忙しくどのような手伝いでもいいのでほしいと願うときに使います。猫のかわいい手は間違いなく癒しの塊ですが、忙しい時の戦力になるのだろうか?と疑問に思っていました。
調べてみると、「猫の手も借りたい」という表現は、近松門左衛門の浄瑠璃作品の一つ、「関八州繋馬(かんはっしゅうつなぎうま)」に由来しているとされています。作品の中には「上から下までお目出度と、猫の手も借りたい忙しさ」という一節があり、おめでたい出来事の忙しさを猫の手も借りたいほどと表現しています。
この一節から、非常に忙しいことを「猫の手も借りたい」と表現するようになったようです。ただし、近松門左衛門が執筆した当時、「猫の手も借りたい」という表現がすでに使われていた可能性もあるため、本当の由来かどうかはわからないそうです。
猫は気ままで、人間の思うように動いてくれない存在のため、そんな猫の手でもいいから借りたい、といったニュアンスで使われるようになりました。私的には、職場に猫がいてくれたら、癒されながら働けそうと思う反面、デレデレしてしまって仕事にならないだろうなと思います。
ちなみに、非常に忙しく人手が足りないときに使う「猫の手も借りたい」ですが、役に立たない助けといったニュアンスがあるため、誰かが手伝ってくれるときに使うのは失礼に当たります。「猫の手も借りたいくらい忙しいので、手伝ってもらえませんか?」といったような言い回しをしないよう、気を付けましょう。
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