ストレスとの付き合い方~自分の心と居場所を同時に守る
こんにちは。就労移行支援事業所メルディアトータルサポート上野の支援員・Iです。
みなさんは他人や物に八つ当たりをしたこと、もしくは八つ当たりをされたことはありませんか?
その時、みなさんはどのような気持ちになったでしょうか?
八つ当たりはストレスから自分を守る心の動きの1つです。
しかし、だからといってそれを続けて良いわけではありません。
八つ当たりをされた人や、それを見た周りの人は嫌な気持ちになります。
その状況が続けば、八つ当たりをし続けた人は避けられ、居場所を失うことにもなりかねません。
今回は当事業所で行なっているライフプログラム「ストレスとの付き合い方」の講義内容を少し紹介します。
自分の心と居場所を同時に守る方法を考えていきましょう。
ストレスから自分を守る心の働き
ストレスとは、心や体にかかる外部からの刺激です。
人には、ストレスから自分を守る心の働き(防衛機制)があります。
この心の働きには「人に元々、備わっている心の働き」と、
「後天的に身につけられる、心を守るテクニック」があります。
「人に元々、備わっている心の働き」は乳幼児にも見られ、
自分を守ろうと無意識に起こるものです。
「後天的に身につけられる、心を守るテクニック」は、
自身が経験を重ねる中で気付いたり、誰かから教えてもらったりすることで、学習することができます。
このテクニックを身につけることが、自分の心と居場所を同時に守ることにつながります。
なぜ、テクニックを身につけるの?
なぜ、心を守るテクニックを身につける必要があるのでしょう?
元々備わっている心の働きだけでは、ダメなのでしょうか?
「人に元々、備わっている心の働き」は、自分を守る本能のようなものです。
危険から身を守るためのものではありますが、
そこに「それをしたら自分にどのような影響があるか?」「周りの人からどう思われるか?」といった
客観的な見方・考え方は含まれていません。
『八つ当たり』から考える、ストレスとの付き合い方
例えば、怒りを他人や物にぶつける「八つ当たり」も「人に元々、備わっている心の働き」の1つです。
八つ当たりをしたら、あなたはその場では自分の気持ちを表現・発散できるでしょう。
しかし、理不尽に怒りをぶつけられた相手は嫌な思いをします。
それが続くと相手だけでなく、その様子を見た周りの人たちも、
あなたに対して恐怖や不安を感じ、あなたを避けるようになるかもしれません。
そして、気が付いたら自分の居場所がなくなっていた…ということも充分に起こり得ます。
それを防ぐのが「後天的に身につけられる、心を守るテクニック」です。
このテクニックを活用すると自分の怒りや不安、不満などのストレスを
周りに迷惑をかけることなく、解消させることができます。
怒りならば例えば、
自分で納得の上で怒りの対象から距離を置いて、衝動的に八つ当たりをしないようにしつつ、
運動や創作活動などでエネルギーを発散させる…というテクニックが考えられます。
上記のうち、「納得の上で怒りの対象から距離を置く」「運動や創作活動などでエネルギーを発散させる」が
「後天的に身につけられる、心を守るテクニック」になります。
まずは、ストレスやストレスによる影響は自分である程度コントロールできることや、
コントロールするためのテクニックを知ることが大切です。
知識を身につけ、自分にできる方法を一緒に見つけよう
とはいえ、知識として知ったとしても、
それができるかどうかは人によって異なります。
メルディアトータルサポート上野では、
講義で身につけた知識を、コミュニケーション系プログラムや面談の場で練習することができます。
そして、練習したテクニックが職場で実践できるかどうか、模擬就労プログラムで確認できます。
ストレスとの付き合い方に悩んでいる方、
職場で自分ばかり我慢してしまっていたり、自分の居場所がない・居心地が悪いと感じている方は
ぜひ一度、見学・相談にいらっしゃってみてはいかがでしょうか。
「就労移行支援事業所って何?どんなところ?」といった質問にもお答えいたします。
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