より豊かな社会生活に向けて 画材セットを寄贈(一般財団法人メルディア 代表理事 小池 信三)
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トピックス2024年11月18日
利用者も職員も笑顔に溢れることが印象的なピアしらとり
知的に障がいのある方の長い人生を考えた時に「親なきあと」というキーワードは外すことが出来ません。行く末を考えた時に、福祉施設での生活はどんなものになるのだろうと不安を感じる声も多く聞きます。今回、寄贈を行った「ピアしらとり」はそんな不安を払しょくしてくれる施設のひとつだと思います。「笑顔」を理念に掲げ、利用者さんも職員さんも良い関係性で笑顔が溢れる日々を過ごせる施設です。利用者さんが日々取り組むアートを地域の場に提供する事で社会参加の場も創造できています。お贈りした画材で素敵なアートが生まれる事を楽しみにしていますね!
一般財団法人メルディアは全国の素敵な福祉施設をこれからも応援していきます。(寄贈レポート:一般財団法人メルディア 代表理事 小池 信三)
「最高の笑顔をあなたに」 笑顔・タッチで利用者と職員の関係性を築く
茨城県筑西市にある社会福祉法人征峯会が運営する指定障害者支援施設「ピアしらとり」。今回はアート活動の可能性を広げたいという思いを持つこちらにメルディアから画材を寄贈いたしました。早速ノートに絵を描き始める皆さんの笑顔に癒される贈呈式となりました。贈呈式後は理事長の渡辺和成さんに法人として目指すものについて伺いました。
地域に開かれた施設を目指して
ピアしらとりは38年前、現理事長の渡辺さんの両親が立ち上げたことが始まりです。ご実家の田んぼを法人に寄付し事業を広げていきました。「創設時から、地域に開かれていることを大切にしていたので、父は地元の子供たちとの駅伝大会を実施したり、地域の方を施設に招いてカラオケ大会や夏祭りを開催したりしていました。そういった地域の方を招くということは、私が継承してからもやっていきたいなと思い続けています。11月の第2土曜日と日曜日にはしらとりまつりを開催し、地元住民、筑西市民の方々が例年2日間で1万人以上お越しくださいます」と渡辺さんは話します。
アロハシャツが正装
元々は知的障がいのある方の入所施設として始まり、ニーズの多さから一時定員は100名になったといいます。その後、地域移行の方針からグループホーム事業等が始まり、現在は入所施設は56名、グループホームは66名とおよそ120名の利用者が生活しています。その後も保護者の方から「親なきあと」が心配なので、高齢者施設、老人ホームを法人で併設できないかと意見をもらいながら利用者の方の様々なニーズに応えられる施設となっていったそう。「老人ホームは市営のものを民間移譲する話に手を挙げさせてもらって事業参入しました。勉強のため5年間全国の老人ホームを訪れ、終の住処としてハワイのイメージを固めていきました。南国リゾートに来たようなイメージで最後は楽しんで生活してもらえたらなと。
社会福祉法人征峯会 指定障害者支援施設「ピアしらとり」
理事長 渡辺和成さん
大学卒業後、静岡の障がい者支援施設で3年、イギリスの障がい者支援施設で1年従事。1999年7月から現職場で従事。2016年に理事長就任。寄贈品についてのご感想
今回いただいた画材は利用者様の更なる可能性を引き出すために活用させていただきます。当法人では事業推進室を本部に持ち、こちらから発信することにも力を入れています。日中活動で制作したアートを企業様とコラボするなど利用者様の可能性と地域とのコミュニケーションをこれからも拡大させていきます。