ひきこもりたい訳じゃない
こんにちは。カウンセラーの小川です。
カウンセラー紹介のページ「好きな食べ物」にも載せているのですが、私は近年キャロットケーキが好きで想像すると唾液が出てくるのですが、実はそんなに食べる機会は多くありません。
インスタグラムでキャロットケーキ巡りをしている方の投稿を眺めては、いつか行きたいなぁと思いを募らせています。(ちなみにメルディアウェルネスもインスタグラムをやっています、ぜひお気軽にフォローしてください!)
そんな中、先日久しぶりにキャロットケーキを食べることができました。なんとお花が乗っていて見た目も可愛い!味もお店によって個性があって面白いです。
なにか「これ!」という食べ物を決めてお店を巡るのを趣味にしたいなぁと思っていますが、まだ趣味までは至らずです。好きな食べ物を食べに行く。それだけで、なんでもなくてもお出掛けする目的になっていいなと思います。
「ひきこもり」の定義
さて今回はひきこもりについてです。
まず、よく聞く言葉である「ひきこもり」の定義を見てみましょう。
「様々な要因の結果として社会的参加(就学、就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態を指す現象概念(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)」
「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」(平成22年5月)
(厚生労働科学研究でとりまとめ、主任研究者:齋藤万比古氏 国立国際医療研究センター国府台病院)」
定義としてはこのようになりますが、定義にあてはまってもあてはまらなくても、社会に戻ることが不安で難しい方はたくさんいらっしゃると思います。
個人的に広義の意味で、「精神的ひきこもり」もたくさんあると思っています。社会生活は送っているけど、精神的にひきこもって安全を確保するということです。社会問題にはなりにくいですが原理は同じところがあり、社会や人に対する恐れや不安から生じることだと思います。
ひきこもりたい訳じゃない
もし宝くじが当たって、生活に困らず、家で過ごすのが大好きで、という状況だった場合、ずっと家にいる場合は、定義上のひきこもりでも素敵な生活かもと思います。
ひきこもりという言葉にネガティブな感情を抱くときは、本当はひきこもりたい訳じゃないからだと思っています。
社会から離れたら安全ではある、けれどずっと離れていたい訳ではない、だけどそう簡単に社会に戻れない、でも周囲は早く外に出ろと言っている(気がする)、といったジレンマが、精神的に追い詰められるひとつの要因ではないでしょうか。
メルディアウェルネスでできること
今ひきこもっている方、家族がひきこもりの方がこれを見ていると想定した時に、カウンセリングルームであるメルディアウェルネスができることは、ひきこもりたい訳じゃない方が社会とつながる踏み出しやすい一歩になる、支える家族のサポートを行っていくことだと思っています。
ひきこもり当事者の方は、ずっと自分のこと、過去のこと、これからのことに一人で向き合い続けてきた方が多いです。それは辛い作業だったと思います。
カウンセリングで、これまでご自身が抱えて来た思い、考えたこと、ずっと引っ掛かっている出来事など、ご自身の物語をお話しください。
カウンセリングでは、来ていただいた方のそのままを受け止める姿勢を大切にしています。それはだめだよね、それはちがうようね、などといった評価を下すところではないという意味で、安全な最初のつながり先になると思いますし、長い目で見て、何かあったら駆け込める味方の場所にもなっていけるといいと思っています。
家族がひきこもりの方につきましても、何をどうしたらよいか分からず、ご自身のことを責めたり、悩まれてきた方が多いと思います。
家族ができること、できないこと、見守るっていったい何、など、問題の整理・切り分けを一緒にすることもできます。
カウンセリングだけでは完結しないので、落ち着いたら次にどうするか、どこに行くのか、少しずつステップを踏んでいくことも想定しています。
思い立った日がその時だと思って気軽にお問合せくださいね。
よい一日を。
◆カウンセリングのご予約はこちらから