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だれもが遊べる遊具広場のある 公園に遊びに行こう

トピックス2024年10月15日

だれもが遊べる遊具広場のある公園って、知っていますか?もう行ってみましたか。大勢の人がいる公園なんてとても行けないとためらわれていますか。子どもの成長に公園遊びは不可欠です。さらに公園をきっかけに多様な子どもや保護者、地域の人々の交流が生まれ、お互いを認めあい尊重しあえるようになれたらいいですね。だれもが遊べる遊具広場のある公園に遊びに行ってみませんか。






だれもが遊べる遊具広場のある公園とは…

インクルーシブは「みんなが含まれる」と言う意味で、障がいの有無、年齢、性別(ジェンダー)、国籍・個人の能力などで差別することなく、お互いを尊重して、関わり合い助け合う姿勢をみんなが持つという理念であり、ユニバーサルデザイン遊具のある公園は「障がいのあるなしに関係なく、すべての人が楽しく遊べる」公園です。

公園は地域の人と利用者が育てるもの

公園をきっかけに、遊びにやって来る多様な子どもや保護者、地域の人々がお互いに関わり合うことで、インクルーシブな意識が広がっていきます。ユニバーサルデザイン遊具のある公園を育てていくのは利用者たちです。

声を上げよう対話と参画

従来の行政主導の公園ではなく、地域住民や学校、利用者、管理者など、様々な人との対話を大切にして、居心地が良い公園を目指します。意見があったら積極的に声を上げましょう。

遊具だけでなく自然豊かな環境

ユニバーサルデザインのやさしい遊具だけではなく、植物・土・水・風といった自然豊かな環境の中で、芝生に寝そべったり、落ち葉やどんぐりを拾ったり、変化に富んだ遊びが楽しめます。






うちの子も連れて行ってあげたいけれど…

2020年3月にだれもが遊べる遊具広場のある公園の国内先駆けになる東京都立砧公園「みんなのひろば」が誕生しました。4年経った現在は、東京近郊県からも大勢が押し寄せる人気の公園になっています。そして「障がいのあるなしを問わず、みんなが楽しく遊べる公園」という理念が社会のニーズを得て、日本各地に増えています。

ユニバーサルデザイン(年齢や性別、文化、言語、障がいの有無に関わらず、誰もが利用できるデザイン)の遊具が配置された公園は、とても楽しそうですが「うちの子どもも連れて行ってあげたいけれど、周囲はどう見るかしら。あちこち動き回り、よその子どもに迷惑をかけたらどうしよう」…。

いくらだれもが遊べる遊具広場のある公園だよ、みんなが遊べる公園だよといっても、それが本当に機能しているのか不安だという声は少なくありません。

そこで子どもの外遊び活動に携わり、砧公園のみんなのひろばの運営に関わる一般社団法人TOKYO PLAYのインクルーシブな環境づくり事業担当チーフの神林俊一さんに、だれもが遊べる遊具広場のある公園の現状について詳しくお話を聞きました。

「車イス用のスロープがあったり、体幹の弱い子どもでも安全に乗れる遊具、ユニバーサルシートのあるトイレなど、ハード面の設備が整い、身体的な障がいで公園にアクセスできなかった子どもが、公園に来れるようになりました。しかしソフト面になるとまだまだ課題があります。

例えばオープンした最初の頃ですが、『滑り台の上で大声で叫んでいる子どもがいるので、どうにかしてもらえませんか』という通報がよくありました。様子を見に行き、『きっと楽しいのでしょう、大丈夫ですよ』と伝えると、『ああ、ここはそういう(インクルーシブな)ひろばなんですね』とはじめて理解されます」(以下「 」は神林さん)

障がいというと、車イスなどの身体障がいの人のイメージが強くあり、発達、知的、精神の障がいのように見ただけでは分かりにくいと、〝なんか危ない人〞〝変な子ども〞と誤解されてしまうようです。

だれもが遊べる遊具広場のある公園は多様な人々の交流の場

でもそこで、遊びに行くことを躊躇しないでほしいと神林さんは強く言葉を続けます。「私たちが調べたところ、公園利用者の8割がこれまで障がいのある方と関わる機会がなかったと答えています。

障がい児の保護者が、うちの子がなにかやらかしたらと心配するように、健常児の保護者もまた同じ心配をしているのです。公園で遊ぶ親子同士が、言葉を交わし合い、繋がったら、どんなに公園が楽しくなるでしょう」

つい最近のことですが、親子でどんぐり拾いをするイベントがあったそうです。「あるお父さんが、自分の子どものために段ボールで怪獣を作ったんです。そうしたらダウン症のお子さんがどんぐりを怪獣の口に入れ始めて、すぐに周囲の子どもたちも入れ始めたんです。お父さんは我が子と遊べませんでしたが、その子は他の子どもと遊んでいました。後でお父さんは『自分の子ども以外と遊んだのは初めてでした。すごく楽しかったです』と話してくれました」。

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