心理的安全性の高い生活~家庭環境
こんにちは。カウンセラーの小川です。
クリスマスというイベントは、幼い子どもにとっては初めて身近に触れるファンタジーかもしれず、これが不思議と大人に騙された、とマイナスな記憶になっていないんですよね(おそらく多くの人は、ということですが)。
騙された、というよりは、サプライズ、という認識でしょうか。サプライズもたいてい騙しているんだと思いますが、ベースにある気持ちが「相手を喜ばせたい」なので、それが伝わっていたのかもしれませんね。

心理的安全性とは
心理的安全性とは、ハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授によって1999年に提唱された概念です。意見や感情を安心して表現できる環境、状態を指します。
職場環境であったり、ビジネスの場でよく聞かれるようになった用語で、心理的安全性の高い組織は生産性が高いと言われることで取り組む企業が増えたようです。
メルディアウェルネスは、障がいのある方の家族支援を多く行っているカウンセリングルームですが、家族の問題は家族ごとに異なるといっても、悩まれているときは多くの場合この『心理的安全性』が不足しているように思います。
すでに、『安全基地』という言葉は1982年に心理学者のメアリー・エインズワースが提唱していますが、安全基地となるために必要な要素のひとつとして、『心理的安全性』が含まれると思っています。
心理的安全性の高い生活チェック
さっそくですが、ご自身の家庭は心理的安全性が高いでしょうか?チェックしてみましょう。
- 自分の意見ややりたいことを否定される恐れなしに言える
- ケンカしても仲直りができる
- 家庭にいるとほっとできる、落ち着く
- 誰かから攻撃されたり、責められる恐れがない
- 失敗や困ったことを隠さず伝えられる
こんな家あるの!?と思われる方、わりとウチそうだわ~。とすんなり受け入れられる方。
全人類こんな関係を目指そうという一択の『答え』ということではないですが、ただもし、こうだったらいいな~と思われたなら、理想としてみてもいいですよね。
今日からできる対応こころがまえ
家庭や近しい人との関係性において、心理的安全性を高めるための対応、心構えの例を挙げてみます。
- 「え!」と思うことでも、一旦相手の気持ちや意見を受け止めよう ⇒「え!そっかー。そういう意見もあるんだね~」
- ケンカは先に謝った方が勝ち!としておく ⇒ケンカ両成敗、ということで、どちらにも少しは非があったはずと思うと、謝ることもできそう?
- 褒める、感謝する、を日常的に意識する ⇒特に近しい人に対しては、意識していないと忘れがち、または恥ずかしくて省きがちナンバーワンかもしれません。
- 失敗は成功のもとマインドでいく ⇒「失敗」=「経験」です。最終的には成功につなげればOK!お互い様です!
- ユーモアを忘れない ⇒名著『夜と霧』で有名な心理学者のヴィクトール・フランクルは「ユーモアは人間の魂の武器」と言っています。大変な時こそ忘れたくないのが「ユーモア」ではないでしょうか。
安全第一
とはいえ、心理的安全性が高い=野放しだとか、ぬるま湯ということではないので難しいところです。悪いことしても怒られない、そういうことではないですよね。
ベースとして「愛情」「尊重」「信頼」が必要で、これがあると、悪いことをしても怒られない、ではなく、「悪いことをしない」につながってくるのではと思います。理想的すぎるかもしれませんが、そうあればいいなぁと思います。
よい一日をお過ごしください。















