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自立訓練(生活訓練)の卒業後はどうなる?進路の選択肢と支援内容を紹介


2026年05月23日

自立訓練(生活訓練)の利用を検討している方や、すでに通所されている方にとって、「卒業後はどうなるのか」という不安は大きいものです。

自立訓練(生活訓練)の利用期間は、障害者総合支援法施行規則第6条の6第2号により、原則「2年間」と定められています。長期間入院していたなど特別な事由のある障害者については、市区町村の審査により最大「3年間」まで利用が可能です(※1)(※2)。

したがって、「卒業後に行き場がなくなる」というより、「原則として2年間を目安に、卒業後の進路(就労・就労移行支援・就労継続支援・復職・進学など)を見据えた期間」として設計されている制度といえます。

この記事では、自立訓練の卒業後に考えられる主な進路パターンを整理し、それぞれの選択肢の特徴や、どのような方に向いているかを詳しく解説します。また、メルディアライフネスト浦和が提供する進路選択支援の内容についても一次情報としてご紹介します。

自立訓練(生活訓練)の卒業後にはどんな進路がある?

自立訓練(生活訓練)の卒業後には、利用者の状況や希望に応じてさまざまな進路が考えられます。主な選択肢は以下の通りです。

一般就労(障がい者雇用を含む)

就労移行支援事業所へのステップアップ

就労継続支援A型・B型

復職(リワーク)

進学(大学・専門学校等)

どの進路を選ぶかは、利用者本人の希望や体調、生活の安定度、身についたスキルなどを総合的に判断して決めていきます。自立訓練は「生活の土台を整える」ことが主な目的であるため、卒業後すぐに一般就労を目指す方もいれば、さらに就労移行支援でスキルを磨いてから就職を目指す方もいます。自立訓練の卒業後の進路について、より詳しい全体像や制度の位置づけを知りたい方は、自立訓練(生活訓練)事業所とはの記事(記事番号①)も合わせてご覧ください。

卒業後の主な進路パターン(全体像)

自立訓練の卒業後、もっとも多いのは「就労移行支援へのステップアップ」です。自立訓練で生活リズムや基本的な生活スキルを身につけた後、次のステージとして就労に向けた専門的な訓練を受けるという流れが一般的です。

一方で、自立訓練の期間中に自信がつき、そのまま一般就労や障がい者雇用での就職に挑戦する方もいます。また、体調の安定を優先し、就労継続支援A型・B型で働きながら生活を続ける選択をする方もいます。

進路選択には正解も不正解もありません。大切なのは、自分の状態や希望に合った選択をすることです。

進路①|一般就労・障がい者雇用

自立訓練を経て、生活リズムが整い、日常生活のスキルも安定してきたと感じる方の中には、そのまま一般就労や障がい者雇用での就職を目指す方もいます。

一般就労を目指す場合のステップ

一般就労を目指す場合、まずは自分の得意なことや興味のある職種を整理し、応募書類(履歴書・職務経歴書)を作成します。その後、求人を探し、面接に臨むという流れになります。

自立訓練事業所によっては、応募書類の添削や面接練習のサポートを提供しているところもあります。また、ハローワークの専門援助窓口や地域障害者職業センターなどの公的機関を活用することで、就職活動をより円滑に進めることができます。

障がい者雇用枠で働くケース

障がい者雇用枠とは、障害者手帳を持つ方を対象とした雇用制度です。

障害者雇用促進法により、民間企業には法定雇用率(2026年4月時点で2.5%、同年7月から2.7%へ引き上げ予定)に基づく障害者雇用の義務が課されており、近年では障がい者雇用枠の求人も増加傾向にあります(※3)。

障がい者雇用枠では、企業側が障害特性への配慮を前提としているため、勤務時間の調整や業務内容の配慮が得やすい傾向にあります。ただし、賃金や雇用形態は企業によって異なるため、求人情報をよく確認し、自分の希望と照らし合わせることが大切です。

進路②|就労移行支援事業所へのステップアップ

自立訓練の卒業後、もっとも選ばれることの多い進路が、就労移行支援事業所へのステップアップです。

自立訓練→就労移行の流れが多い理由

自立訓練は「生活の基盤を整える」ことが主な目的であり、就労に直結するスキルを重点的に訓練するわけではありません。そのため、自立訓練で生活リズムや対人スキルを身につけた後、就労移行支援で職業訓練や就職活動の支援を受けるという流れが自然です。

実際、多くの方が「まずは生活を整えてから仕事を目指したい」という考えで自立訓練を利用し、卒業後に就労移行支援へと進んでいます。

就労移行支援で身につけるスキル

就労移行支援では、以下のようなスキルや支援を受けることができます。

ビジネスマナーやコミュニケーションスキル

パソコンスキル(Word、Excel、PowerPointなど)

職場実習(企業での実際の業務体験)

応募書類の作成・面接対策

就職後の職場定着支援

自立訓練と就労移行支援の違いについて詳しく知りたい方は、自立訓練と就労移行支援の違いの記事(記事番号②)をご覧ください。

進路③|就労継続支援A型・B型

就労継続支援とは、一般企業での就労が難しい方が、支援を受けながら働くことができる福祉サービスです。A型とB型の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

A型とB型の違い

最新の制度実態(令和5年度実績)に基づき更新しています。

(B型の平均工賃月額の数値は、令和5年度全国平均(※4)に基づきます。)

どんな人がA型・B型を選ぶか

A型を選ぶ方は、一般就労にはまだ不安があるものの、ある程度の体力や作業能力があり、雇用契約を結んで働きたいと考えている方が多いです。

一方、B型を選ぶ方は、体調の波があったり、長時間の勤務が難しかったりするため、自分のペースで無理なく働きたいと考えている方が中心です。B型では、作業時間や日数を柔軟に調整できるため、生活リズムを保ちながら働くことができます。

進路④|復職(リワーク)

休職中の方が自立訓練を利用し、生活を立て直した後に元の職場へ復職するケースもあります。

休職中の方が自立訓練で生活を立て直してから復職するケース

うつ病や適応障害などで休職している方の中には、すぐに職場復帰するのではなく、まず自立訓練で生活リズムを整え、ストレス対処法を学んでから復職を目指す方もいます。

自立訓練では、集団認知行動療法やストレスマネジメントのプログラムを通じて、再発予防のスキルを身につけることができます。また、通所という行為自体が生活リズムを取り戻すきっかけとなり、復職に向けた準備期間として機能します。

復職を検討している方は、主治医や産業医、会社の人事担当者とも連携しながら、復職のタイミングや勤務時間の調整を進めていくことが大切です。

進路⑤|進学

自立訓練の利用者の中には、卒業後に大学や専門学校への進学を目指す方もいます。

大学・専門学校等への進学

特別支援学校を卒業後、すぐに進学するのではなく、まず自立訓練で生活の基盤を整えてから進学するケースがあります。また、一度社会に出たものの、さらに専門的な知識やスキルを身につけたいと考えて進学を選ぶ方もいます。

近年では、障害のある学生への支援体制が整っている大学や専門学校も増えており、合理的配慮を受けながら学ぶことができる環境が広がっています。自立訓練で身につけた生活スキルやコミュニケーションスキルは、進学後の学生生活でも大いに役立ちます。

自立訓練を経ずに直接就職することは可能か?

結論から言えば、自立訓練を経ずに直接就職することは可能です。自立訓練はあくまで任意のサービスであり、利用しなければ就職できないということはありません。

可能だが相談支援専門員等と相談を

ただし、生活リズムが不安定だったり、対人関係に不安があったりする状態で就職活動を始めると、途中で体調を崩してしまうリスクもあります。自分の状態を客観的に見極めるためにも、相談支援専門員や主治医、家族などと相談した上で判断することをおすすめします。

自立訓練で基盤を固めることの意義

自立訓練の大きな意義は、「焦らずに自分のペースで生活を整えられる」ことです。就職してから生活リズムの乱れや体調不良で退職してしまうよりも、まず自立訓練で土台を固めてから就労移行支援や就職へと進む方が、結果として長く働き続けられる可能性が高まります。

高校卒業後の進路としての自立訓練

特別支援学校や高校を卒業した後、すぐに就職や進学をするのではなく、まず自立訓練で生活の基盤を整えるという選択肢もあります。

特別支援学校卒業後の選択肢

特別支援学校を卒業した後の進路としては、一般就労、就労継続支援A型・B型、生活介護、自立訓練などがあります。このうち、自立訓練を選ぶのは、「まだ働くイメージが持てない」「もう少し生活スキルを身につけたい」と考える方が中心です。

自立訓練で2年間をかけて生活リズムやコミュニケーションスキルを身につけた後、就労移行支援に進んで就職を目指すという道筋は、本人にとっても家族にとっても安心感のある選択肢といえます。自立訓練の利用期間(原則2年・最大3年)について詳しく知りたい方は、自立訓練の利用期間の記事(記事⑤)も参考にしてください。

すぐに働くことへの不安を感じる方へ

高校卒業後、すぐに就職することに不安を感じるのは自然なことです。特に、学校生活と社会生活では求められるスキルや環境が大きく異なるため、その移行期間として自立訓練を活用することは、決して「遠回り」ではありません。

自立訓練で自信をつけ、自分のペースで次のステップに進むことで、長く社会で活躍できる土台を築くことができます。

メルディアライフネスト浦和の進路選択支援

メルディアライフネスト浦和では、利用者一人ひとりの希望や状況に応じた進路選択支援を行っています。当事業所では、独自の「メルディア リービング ネスト プログラム」を採用し、「基礎ステージ(3〜6ヶ月:生活リズムを整える)」「体験ステージ(6ヶ月:経験を重ねる)」「探求ステージ(3ヶ月:進路を探求する)」「始動ステージ(6ヶ月:進路に向けて歩みだす)」の4段階で、卒業後の進路に向けて段階的にステップアップできる仕組みを整えています。以下、具体的な支援内容をご紹介します。

進路相談

利用開始時から定期的に進路についての面談を行い、利用者本人の希望や適性を丁寧にヒアリングします。進路に迷っている方には、複数の選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを整理しながら一緒に考えていきます。

企業・福祉サービスの見学・実習

進路を具体的にイメージするために、企業見学や就労移行支援事業所の見学、就労継続支援A型・B型の体験実習などをサポートします。実際に現場を見ることで、自分に合った環境かどうかを判断しやすくなります。

応募書類添削・面接サポート

一般就労や障がい者雇用を目指す方には、履歴書や職務経歴書の書き方を指導し、添削も行います。また、模擬面接を通じて、面接での受け答えや自己PRの練習もサポートします。

合理的配慮の調整

障がい者雇用で働く場合、企業側に障害特性への配慮を求めることができます。メルディアライフネスト浦和では、利用者本人と一緒に必要な配慮を整理し、企業への説明資料作成や面談への同行も行います。

定着支援(就職後のフォロー)

就職が決まった後も、一定期間は定着支援を行います。職場での困りごとや悩みを相談できる窓口として機能し、必要に応じて企業との調整も行います。この支援により、就職後の早期退職を防ぎ、長く働き続けられる環境づくりをサポートします。

メルディアトータルサポート(就労移行支援)への接続

メルディアライフネスト浦和を運営する一般財団法人メルディアは、同じグループ内に就労移行支援事業所「メルディアトータルサポート」も運営しています。この体制により、就職までにもっとトレーニングを積みたいという方には自立訓練から就労移行支援へのステップアップが非常にスムーズです。

同じメルディアグループだからこその連携

通常、自立訓練から就労移行支援に移る際には、新しい事業所で一から自分のことを説明し、関係を築き直す必要があります。しかし、メルディアグループの場合、グループ内で情報共有が行われるため、利用者は「また最初から説明し直す」という負担がありません。

また、自立訓練で身につけた生活スキルやコミュニケーションスキルを土台として、就労移行支援では職業訓練や就職活動に集中することができます。

スムーズなステップアップの流れ

メルディアライフネスト浦和では2年間の期間の中で就職や進学に向かうための生活力を身につける事を目指しています。

しっかりと基礎体力をつけたうえで、望む未来を叶えるためのサポートを行っています。

時間をかけて就職まで向かいたい方にはグループ内の就労移行支援メルディアトータルサポートとの連携がスムーズなのも大きな強みです。

まとめ|「卒業後」が見えると利用への一歩が踏み出しやすくなる

自立訓練(生活訓練)の卒業後には、さまざまな進路の選択肢があります。一般就労、就労移行支援、就労継続支援、復職、進学など、自分の状況や希望に合わせて道を選ぶことができます。

大切なのは、「卒業後に行き場がなくなるのでは」という不安を抱えたまま利用をためらうのではなく、卒業後の進路もイメージしながら自立訓練を活用することです。事業所のスタッフや相談支援専門員と相談しながら、自分に合った進路を一緒に考えていきましょう。

メルディアライフネスト浦和では、利用者一人ひとりの希望や適性に応じた進路選択支援を行っています。また、同じメルディアグループ内に就労移行支援事業所があるため、自立訓練から就労移行支援を希望する際にもスムーズです。

「卒業後のことが不安」と感じている方こそ、まずは見学や相談から始めてみることをおすすめします。

メルディアライフネスト浦和では見学・無料相談を受付中です。お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ:https://mlda.jp/mlninquiry/

この記事はメルディアライフネスト浦和のスタッフが監修しています。

出典一覧

※1 e-Gov法令検索「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律施行規則」(第6条の6第2号:自立訓練(生活訓練)の標準利用期間)

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=418M60000100019

※2 厚生労働省「自立訓練(機能訓練・生活訓練)に係る報酬・基準について」(標準利用期間:24ヶ月、長期入院者等の場合は36ヶ月)

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000670106.pdf

※3 厚生労働省「障害者の法定雇用率引上げと支援策の強化について」(民間企業の法定雇用率:令和6年4月〜2.5%、令和8年7月〜2.7%)

https://www.mhlw.go.jp/content/001064502.pdf

※4 厚生労働省「令和5年度工賃(賃金)の実績について」(就労継続支援B型平均工賃月額:22,649円/令和8年3月修正版)

https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001391049.pdf

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