チアダンスチームDream Team 障がいがある人もない人も、ともに1つのパフォーマンスを作り上げる
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トピックス2024年06月10日
ダウン症や知的障がいのあるメンバーで結成されているチアダンスチーム「Dream Team」。広いステージの上で、音楽に合わせて輝く笑顔を放ちながら踊る姿に魅了される人が多くいます。彼らのパワーを、練習の場に伺い実際に見てきました。
メンバーの”楽しむ”姿が周りにも元気を与えてくれる
衣装に身を包み、軽快な音楽をバックに様々なステージでパフォーマンスを披露する、チアダンスチーム・Dream Team。ポンポンを持ち、時にシンクロした動きで、時に自由な表現で、見ている人たちの視線を引き込む彼らは、ダウン産のメンバーと健常者のメンバードともに活動するチアダンスチームです。チームの母体となっている柏ゴールデンホークスは、競技チアダンスで世界大会にも出場する歴史あるチームで、代表のオサギエ淑子さんが2018年にエニファイドチームとしてDream Teamを新たに創設しました。彼らの魅力はなんといっても楽しそうな笑顔。日本ではこれまでになかった「チア」の世界で、ダウン症のメンバーが障がいの壁を越えてオーディエンスの人々の心を打つ姿はどのようにして生まれたのか、代表のオサギエさんとコーチの加々美さんにお話を伺いました。
「ダウン症の子たちと一緒に踊るチームを作りたい
以前、とある大会でアメリカのダウン症のメンバーだけのチームによるパフォーマンスを見たことが、Dream Teamを作りたいと思ったきっかけです。彼らのパフォーマンスに会場はスタンディングオベーションで、とにかくオーディエンスみんなが大感動でした。上がるだけでも緊張するような広い舞台で彼らがりきっているのを見て、その会場にいることに自分自身も感動しました。そこから、ダウン症の子どもたちと何かできないかなと考えました。障がいとは違いますが、自分の子どもがハーフであることで、これまでどうしても差別があることを体感してきました。障がいがある、違いがある、ということで区切られてしまう子だけでなく、そういった子たちと、健常者である柏ゴールデンホークスのメンバーたちと一緒になってチアをやりたいという思いが強くありました。ちょうどそのころ、とある友人がSpecal Beauty Japanを立ち上げました。この取り組みは知的障がいのある若者たちがショーを行うビューティーコンテストです。このコンテストに、最初の数回はダンスチームとして柏ゴールデンホークスが出演させていただきました。その中で、「本当はこういうことをやりたい」と友人に話したらSpecial Beauty Japanに出ている子たちに声をかけてみようと。そうしたら、手を挙げてくれる人が何人かいて、それがDream Teamの始まりです。