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自分の居場所、大家族の一員として 重度知的障がい者が生涯を共にする支援施設「止揚学園」

トピックス2024年10月21日

知的に重い障がいがある人々が、仲間として楽しく、自分らしく暮らす「止揚学園」。ここで大切にされている言葉は、「目に見えるものより目に見えないものを」です。目に見えない愛情や優しさ、素直さや謙虚さ、感謝などを大切にしている「止揚学園」を訪ねてみました。






偏見があった時代に「共に生きる家」を作る

琵琶湖の東に位置するJR東海道本線・能登川駅を降りると、そこにはどこか懐かしい日本の風景が広がります。川沿いを進むと、その先にパステルカラーのかわいらしい建物が見えてきます。それが、29歳から74歳まで(平均年齢59歳)の37名が生活を共にする、障がい者支援施設の「止揚学園」です。

福井 生園長は「ここが設立されたのは1962年です。当時は、知的障がい者に対する偏見が多い世の中でした。また、国もほとんど支援や取り組みを行っていないのが実情だったと思います。

そんな中で、私の父でもある福井 達雨は4人の知的に重い障がいがある子どもと出会いました。その中の1人は、使わなくなった牛小屋の土間に穴を掘り、そこに入れられていたと聞いています。その子の母親に『なんてかわいそうなことをしているんだ』と言うと、『この子を外に出すと、皆がからかったり、石を投げたりするんです。走る車の前に飛び出そうとしても、誰も止めてくれません。命を守るためには、この穴に入れておくしかないんです』と涙を流しながら言いました。それを聞いたとき、福井 達雨は『この子を牛小屋の穴に追いやっているのは、母親ではない。差別をしている日本人なんだ。そして、自分もその日本人の一人なんだ』と責任の一端を感じ、母親に必死で謝ったそうです。

どんな子どもも、一人の人間として存在を認める必要がある。共に生きる世界があるべきだ。そう考えて、使われていなかった山寺を買い取り、共に生活を始めたと聞いています」と創始者の思いを教えてくれました。






 

止揚学園

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