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VOL.6 美幸先生とたのしむミラクル (未来が来る)絵本ツアー

トピックス2024年12月2日

きかんしゃトーマスとブルーノが仲良くお出迎え!ポプラ社にようこそ!!


<© 2024 Gullane (Thomas) Limited.>

障がい者に人気の「乗り物絵本」

障がいのある相手に「読み聞かせ」を行う場合は、目の前にいる相手が、常日頃、何に関心をもっているのかを知ることが大切です。

私は、過去に障がいのあるお子様とそのご父兄を前に講演会を行った経験がありますが、彼らに人気のあった絵本ジャンルは、手に取って眺めて楽しめる図鑑的絵本、食べ物の絵本、旅の絵本、そして圧倒的人気は、「乗り物絵本」でした。上手に読み聞かせができれば、まるで、その乗り物に乗って野や山を駆け巡るような爽快感、スピード感が味わえて、ワクワクドキドキできるのだと思います。また、絵本の絵に関しては、今回のトーマス絵本のような、なるべくはっきりしたアウトラインと色で描かれたものがお勧めです。絵本の選書には、拙著『発達段階別成長の特徴とおすすめ絵本がわかる発達段階×絵本』(風鳴舎刊)を参考にして下さい。(木村)

我が息子とトーマスたち

私は幼き日、「機関車絵本」が大好きな少女だったのですが、それは「ちゅうちゅう」や「やえもん」という名前の機関車で、当時、大人に読み聞かせてもらった目の記憶、耳の記憶として未だにしっかり覚えています。一方、私の息子は、「トーマス絵本」が大のお気に入りで、確か青いボディーの大型機関車、気はやさしくて力持ちの「ゴードン」が好きだったことを思い出しました。主人公のトーマスやエドワード、ヘンリー、ジェームスといったその仲間たちの強烈なキャラクターが魅力的で、今でも30年以上前の楽しかった子育ての記憶と共に蘇ってきます。因みに、いつも鼻歌を歌っている3歳の孫は、アニメに登場するトーマスの新しい仲間、音楽の好きな「ニア」がお気に入りのようです。(木村)

未来のこどもたちへ「面白がる力」を生きる力に(株式会社ポプラ社 取締役会長 千葉 均)

株式会社ポプラ社は、戦後間もない1947年に児童書専門の出版社としてスタートしました。「ポプラ社」という社名は、ふたりの創業者により「わかりやすく、しかも子どもに親しみやすい社名がいい。しかもロマンがあればなおいい。ポプラの木はヤナギ科で、天に向かってスクスク伸び、しかも嵐に強く、開拓の木ともいわれている。子どもと共に伸びるにはこの社名がいい」と決められました。その後ポプラ社は「怪盗ルパン全集」や「少年探偵 江戸川乱歩全集」、「車のいろは空のいろ」、絵本「ねずみくんのチョッキ」等の人気シリーズを続々と世に送り出しています。「きかんしゃトーマス」は、1973年、ウィルバート・オードリー原作「汽車のえほん」シリーズの刊行から始まりました。「きかんしゃトーマス」には個性あふれる機関車がたくさん登場しますが、その多様性に子どもの頃に触れることこそ重要だと思っています。

株式会社ポプラ社 取締役会長 千葉 均 プロフィール
宮城県石巻市出身。県立石巻高校から東京大学医学部保健学科に入学。生命保険会社に入社し、その後、シンクタンク、証券会社、コンサルティング会社等での勤務経験を経て、2009年に財務担当として株式会社ポプラ社に入社。以降、業務監理局長、営業本部長を経て2024年より現職。

木村 美幸 プロフィール
(一社)チャイルドロアクリエイト®代表理事。作家(ペンネーム・由美村嬉々)、編集者、 絵本カタリスト®、絵本学会会員、JPIC読書アドバイザー。
老舗の児童図書・保育図書版元の元取締役。著書に『バスが来ましたよ』『にじいろのペンダント』(絵本)、『これだけは読んでおきたい すてきな絵本100』『発達段階×絵本』(評論)『100歳で夢を叶える『』一冊の絵本(』エッセイ)ほか。

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