マーノで働くリーダー・スタッフを直撃 マルエツでは“ノーマライゼーション社会の実現”をめざしています!!
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トピックス2025年02月17日
食品スーパー(株)マルエツの特例子会社として、1992年に設立した(株)マーノでは、190名近くの障がい者が働いています。マーノで働くとはどういうことか?マルエツの店舗でいきいきと働く方々にうかがいました。
仕事を始めてから、色々なことに気付けるようになった
首都圏を中心に300店舗以上の食品スーパーを展開するマルエツの特例子会社マーノの朝は、朝礼から始まります。ラジオ体操、身だしなみチェック、リーダーからの連絡……。全員が業務に支障が出ないよう、一つひとつ丁寧に確認していきます。
「入社してから、色々なことに気付けるようになりましたね」。そう話すのは、2017年入社の八木さん。「友達からも勘が鋭くなった、と言われます。あとは商品の場所の案内とか、分からないことはちゃんとリーダーに引き継いだり。それらの点が、入社してからの一番の変化かな、と思います」。
売上が多いときは、やっぱりうれしい!
「買い物に行ったとき、他店と自分が働いているお店の違いなどをよく観察しますね。値段とか品揃えとか。マーノは優しい人ばかりなので、コミュニケーションが増えた分、気持ちに余裕ができました」。
そう話すのは、同じチームで働く阿部さんです。阿部さんは数字に強く、マルエツのウェブサイトに掲載されている売上情報もチェックしています。
「売上がいいとうれしいですね。マルエツでは、毎月1日の『一の市』をはじめ、売り出しの日は、たくさんのお客様が来られてレジも混雑します。私たちも無理が生じない場所で前陳(商品を手前に出すこと)や商品補充をするなど工夫しています」。
企業就労でミスマッチを避けるには
リーダーの追川さんに仕事をする際、気をつけていることについてうかがいました。
「指示を出すときは、短い文章で具体的にするよう気をつけています。『なるべく早く』とは言わずに、時計を見せながらあと10分で終わらせようね、といった具合に」。
ノーマライゼーション推進部の吉野さんは「マーノでは、保護者の皆さま・会社・支援機関と連携しているのが特徴です。会社は本人が安心して働けるよう合理的配慮をしますが、会社だけですべてを解決できるわけではありません。支援機関と定期的に面談することで、より就労しやすい状況へと導いていきます。会社には言いづらいことも、支援機関になら言えるかもしれません。