認知機能にアプローチ-脳のデトックス-
こんにちは。カウンセラーの芳川です。
つい最近年が明けたと思ったら、あっという間に1月も終盤ですね。テレビではインフルエンザの流行が報道されておりますが、皆様お変わりないでしょうか。(私の実家の家族は全員インフルエンザになったと先日連絡がありました…)
さて、今回は認知機能やメンタルにも関連してくる脳の老廃物の話をしたいと思います。
ブログよりも簡易的に解説したものをTikTokにもアップしておりますので、良かったら見てみてくださいね!
脳に溜まる老廃物
脳に溜まる老廃物の一つをアミロイドβと言います。このアミロイドβは通常は髄液に排泄されるのですが、実は40歳頃から排泄がうまくいかなくなり、脳内に溜まりやすくなっていくんです。
これが蓄積されていくと、イライラや物忘れに繋がっていき認知機能に影響してきます。
年齢を重ねてから「最近イライラしやすくなった」「忘れっぽくなった」と感じると、「疲れているのかな」「年齢のせいかな」「更年期なんだろうか…」などと思われがちですが、実はアミロイドβが関係している可能性もあります。
さらにアミロイドβが溜まり始めているのを放っておくと認知症の発症リスクが高まります。
脳の老廃物(アミロイドβ)をデトックスする方法
1 睡眠
脳の老廃物は睡眠中に排泄されるのでよく眠ることがポイントです。睡眠の質も非常に大切で、寝返りなどの動きが少なく安静に熟睡できる人ほど脳内のアミロイドβが少ないことが解明されています。たまには夜更かしを…なんてこともあると思いますが、たった一晩の徹夜でもアミロイドβが増えることも分かっています。
2コーヒーを飲む
コーヒーに含まれるクロロゲン酸やポリフェノールには抗酸化作用があるので、コーヒーを飲む習慣があるとアミロイドβの蓄積を抑えられることがアメリカの研究でも発表されています。
コーヒーが苦手な方には緑茶がおすすめです。緑茶にはカテキンが含まれているのですが、カテキンにも抗菌作用があるのでアミロイドβの蓄積を抑えられますよ。
3鶏胸肉や鮭の摂取
鶏胸肉や鮭にはプラズマローゲンという栄養素が含まれています。このプラズマローゲンのはたらきとしては、認知症の発症にかかわる脳内の炎症や、アミロイドβの蓄積を抑えること、そして、情報を伝えるはたらきのある神経細胞に栄養を与えることで、神経細胞を守り脳内の情報伝達を活性化させるはたらきがあります。
たこやホタテにもプラズマローゲンは含まれていますが、毎日食べ続けるのは大変なのでサプリメントで補うのも一つの手ですね。
4水分補給
脳の65%は水分でできています。脳内の老廃物を流すのに水分は必要不可欠です。また、体内で最も水分を蓄積できる部位は筋肉なのですが、加齢とともに筋肉量は減るので必然的に体内の水分量も減少してしまいます。
熱中症になると脱水状態になり意識が朦朧としたり幻覚や妄想が現れたりすることからも、水分と脳が密接に関係しているのが分かりますよね。認知機能を低下させないためにも意識的に水を飲みましょう。
少し厄介なのが、アミロイドβが蓄積されてすぐに認知症を発症するわけではありません。なんと認知症を発症する10年〜25年前から蓄積し始めると言われているんです。
イライラしやすくなったり忘れっぽくなり始めたら、アミロイドβが溜まり始めてるサインかもしれません。
脳内のデトックスを意識して過ごし、メンタルだけでなく認知機能の低下も予防していきたいですね。