「学校がつらい」と感じている子どもに、大人ができること
こんにちは。カウンセラーの芳川です。
小中学校の夏休みは今年は40日ほどあったそうです。長い夏休みがようやく終わろうとしています。
私の出身県の夏休みは非常に短く、毎年20日くらいしかありませんでした。他県に住む従妹は丸々1か月休みがあると知ったときの衝撃と言ったら…。
雪が多く降る地域だったこともあり、夏休みの代わりに冬休みがやや長かったのですが、雪ばかり降っている地域では外に遊びに行くこともできず…。
とにかく他県の子たちの夏休みが羨ましくて仕方がなかったです。
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保護者の皆さんは、お子さんの学校の宿題やお昼ご飯の準備、学校支給のタブレットの使用時間などなど、いつもと違う対応に追われる毎日だったのではないでしょうか。
やっと夏休みが終わる!と思うのも束の間。
夏休みが終わる頃になると、子どもたちから「学校に行きたくない」という声が聞こえてくることがあります。
「もっともっと遊びたい!!!」という無邪気な声なら良いのですが、子どものその気持ちは、大人が思うよりずっと深刻なこともあります。
子どもが抱える“学校のストレス”とは?
- 友達とのトラブル
- 勉強についていけない不安
- 担任や先生との相性
- 発達特性による疲れやすさや過敏さ
「みんな通ってるんだから」「行けば楽しくなるよ」
そんな言葉がプレッシャーになってしまうこともあります。
大人にできること3つ
「何か行きたくない理由があるかもしれない」そんな風に感じたときは以下の対応をしてみてください。
- 「休んでもいい」と伝える
まずは、安心できる選択肢を提示すること。
「休む=悪いこと」ではないと伝えるだけで、子どもの表情が変わることもあります。
- 気持ちを聴く
「そんなことで?」と思っても、まずはそのまま受け止めてください。
ぐっとアドバイスしたくなる気持ちを抑えて、「そう思ったんだね」「そんなことがあったんだね」と寄り添うことが大切です。
家の中だと深刻な雰囲気になりそうなら、あえて何も言わずに気晴らしがてらドライブに行ってみるのも良いですね。
マックのドライブスルーでマックシェイクを買ってみるとか。
子どもにも『気晴らしで連れ出してくれたんだろうな』という親御さんの想いは伝わるものです。
すぐに状況は変わらずとも、『自分のためを想い親が行動してくれた』というのは、『自分の味方でいてくれている』と、安心を感じることができます。
- 小さな希望を一緒に探す
今すぐ学校に行けなくても、元気が戻るきっかけはあります。
「今日は教室の前まで行けた」「一緒に登校の練習をしてみよう」など、焦らずステップを踏んでみてください。
おわりに
子どもが「学校に行けなくなる(行かなくなる)」のは、怠けでも甘えでもありません。
大人からすると「そんなことで!?」と思うようなことでも、子どもにとっては一大事なこともあります。
無理に引っ張らなくても、自分のペースを待ってくれる、合わせてくれる大人がいるだけで、子どもは安心して少しずつ前に進めます。
もしかするとそれは「学校へ行く」以外の新たな選択肢があるかもしれないですね。
メルディアウェルネスでも、学校や友達関係に悩む子どもたちのカウンセリングをお受けすることもあります。
『子ども』と『親御さん』、それぞれの話を聴いて整理をする中で、今できる最善を一緒に探していきます。
家族や学校とのやりとりだけではどうにもならなくなったとき、親である自分にも支えがほしいとき、子どもの味方を増やしたいとき、ぜひカウンセリングも頼ってみてくださいね。