「無理に笑う」と落ち込む理由—脳と心のメカニズム—
こんにちは。カウンセラーの芳川です。
この時期はお鍋やスープなど温かい物を中心によく食べるのですが、ついついスープをたくさん飲んで翌朝むくみがちに。
塩分の摂りすぎには気をつけないとですね…!!
(最近のお気に入りは無印良品で購入した養生鍋です)
寒さが増すと、なぜか「元気にしなきゃ」「笑顔でいなきゃ」と心まで頑張らせてしまう方も多いように感じます。
そんなふうに「無理して笑う」ことが、かえって心の疲れにつながることもあるんです。

1:無理に笑うと落ち込む理由
たとえば、職場や家庭で「心配をかけたくない」「空気を悪くしたくない」と思うと、
本当はつらいのに、つい笑顔を作ってしまうことがありますよね。
この「気遣いの笑顔」が続くと、心のエネルギーを少しずつ消耗していきます。
ノースウェスタン大学のラブルーらの研究では、
「自分の気持ちに反して笑顔を作ると、むしろ気分が落ち込みやすくなる」
ということがわかっています。
笑顔にはストレスホルモン・コルチゾールを下げる効果がありますが、
それは「自然に笑ったとき」に限られます。
悲しいときに頑張って笑うのは、
心にブレーキをかけながらアクセルを踏んでいるようなものです。
その場ではうまくやり過ごせても、あとでどっと疲れが出てしまいます。
2:涙の中にも「回復の仕組み」がある
涙を流すことにも意味があります。
コルチゾールは涙と一緒に体の外へ流れ出すことがわかっています。
つまり、泣く=ストレスを放出する自然な行動。
皆さんも「泣いたらスッキリした」と感じたことはありませんか?
ちなみに、玉ねぎを切って流れる涙にはこのコルチゾールがほとんど含まれていないので、気持ちの整理にはつながりません。
(山口県立大学の高路らの研究より)
TikTokでは涙活の効果の動画をアップしています!
3:メンタルケアは素直になること!
うれしいときは我慢せずに笑い、
悲しいときは無理して笑わず、素直に泣く。
気持ちを押し殺さずに無理せず過ごすことは、回復力のある「心の整え方」です。
無理して笑わないことは、結果的にストレスを軽くしてくれます。
忙しくなる年末は、頑張りすぎて心が疲れやすい時期でもあります。
「笑えない自分がダメなんじゃないか」「なんだかうまく笑顔が作れない」と思ったら、それは休息のサインなのだと思います。
自分のサインに気づいたら、無理に笑うのをやめてみる。
そんな風に自分を労わってみてくださいね。
メルディアウェルネスでは、一人ひとりのペースを大切にしてカウンセリングを行っています。
心の負担を感じたら、お気軽にご相談くださいね。
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