たんぱく質とメンタルヘルスの関係
こんにちは。カウンセラーの芳川です。
皆さんは毎日の食事でどれくらいたんぱく質を摂取していますか。
私は日々の生活で意識的にたんぱく質を摂るよう心掛けており、「最近不足気味だな」と思うときはプロテインドリンクで補給したりしています。筋トレやダイエットでボディメイクをしているわけではなく、心と体のために続けている習慣です。
今回はメンタルヘルスにも関係するたんぱく質の役割についてご紹介します。
たんぱく質の役割
人間の体は成人で約60%が水、約15~20%が脂質、15~20%がたんぱく質、3~4%が骨のカルシウム等のミネラル、炭水化物などでできています。体の6分の1は色んな種類のたんぱく質でできているということになりますね。
血液検査でお馴染みの、血液に含まれるヘモグロビンや血清アルブミンもたんぱく質です。体中に酸素や栄養成分を運んだり、血液の浸透圧の調整をしてくれます。
そのほかにも、美肌づくりで有名なコラーゲン、髪の毛の素材となるケラチンも、たんぱく質の一種です。
筋肉だけでなく、肌や爪、髪の毛の主成分もたんぱく質でできているんですよ。
睡眠とメンタルへの関係性
たんぱく質を構成するアミノ酸の一つ「トリプトファン」は、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」や睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」を作るために必要不可欠です。
セロトニンが不足すると、気分の落ち込みや意欲の低下、イライラする、集中力が下がるなどのうつに関連する症状が出ると言われています。
メラトニンは睡眠ホルモンと呼ばれる通り、不足すると寝つきが悪くなります。
【たんぱく質を摂取してから睡眠ホルモンができる過程】
①食事からたんぱく質(トリプトファンを)摂る
食事からしかトリプトファンは摂取できません
②セロトニンが生成
トリプトファンを材料に脳内で作ります。食べ物では摂取できません。
日の光を浴びることで生成が促進されます。
③メラトニンが生成
太陽が沈み、網膜が暗さを感知すると脳内(松果体)でセロトニンがメラトニンに変化。
夜になると眠くなるのはセロトニンが活性化しているからです。
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脳内でセロトニンが不足すると「うつ」になりやすいと言われますが、うつ病の方の多くが睡眠の問題を抱えています。
これは、セロトニンの分泌が低下すると、メラトニンもつくられなくなっているため、結果的に「睡眠が浅い」「寝つきが悪い」といった症状を引き起こしているからです。
良い睡眠やうつ病の予防のためにもたんぱく質は積極的に摂取していきたいですね。
良質な睡眠や健やかな心で過ごすには、生活リズムや程よい運動、バランスの良い食事などもポイントになってきます。
生活リズムを整えたい、メンタルケアに取り組みたい、運動習慣を作りたいという方は、ぜひカウンセリングの時間をご活用くださいね。