発達障害児の子育て-イライラして落ち込む-
こんにちは。カウンセラーの芳川です。
4月に入りようやく春らしい暖かさになりましたね。スギ花粉が終わったと思ったらヒノキが始まってしまったのが少し残念ですが、気温が上がると外が歩きやすくなるので嬉しいです。
さて、今回は子育てしたことのある方なら何度も経験したことのある子どもへのいら立ちについて話していきたいと思います。
ご家族から寄せられる相談
障がいのある子の親御さんからの相談でよく聞くのが『ついイライラして感情的になってしまう』『障害特性だと分かっていても強く叱ってしまう』『優しく言ってあげたいのに余裕がなくできない』など、感情的に我が子を怒ってしまったことについてご自身を責めたり、落ち込むことに悩まれる方が多くいらっしゃいます。
特に知的障害、発達障害のあるお子さんのの成長スピードはゆっくりで、ときには癇癪に悩まされることもあるでしょう。こちらの思いが子どもには伝わらずもどかしい思いをしている方もいらっしゃるのではないかなと思います。子どもへの愛情があるからこそ、親の想いと現実とのギャップで苦しくなり、つい子どもに強く当たってしまうなんてこともあるかもしれないですね。
おとなも怒って良い
大人にも感情はあります。よく眠れず体調が悪い日もあれば、仕事のストレスや学校関係の役割などでストレスを抱えていることもあります。
子どもが癇癪を起したり、言うことを聞いてくれなかったり、うまく言葉が伝わらなかったりしたときに思わずイラっとして強い口調になったり、怒ってしまうこともあるはずです。
怒ってしまう日もあるのは人として当然のことです。親だからと言って菩薩のような心で我が子を受け止め続ける、なんてできる人はいないのではないかと思います。むしろまったく怒らない、何をされても何も感じないほうが問題です。子どもへの興味関心が無くなっていたり、うつ状態に近いのかもしれません。
子育て関係なく、人はお腹がすいたり睡眠不足のときはイラっとしやすくなるものです。
「つい頭にきて怒りすぎてしまった…」というときは、「こちらも人間だしそういうときもあるよね」と思ってみてほしいです。
そのあとに子どもに謝る。「さっきはごめんね」「この話をしたかったんだね」。「手が離せなくて余裕が無かったの。強く言ってごめんね」など。
怒ってしまったものは仕方がないので、また同じようなことが起きたらこんな風に対応しようかな、と次に活かしていければ良いのではないかなと思います。
怒りに振り回されて辛いなら
「親だって怒ることもあるよな」と思っても全く気が楽にならない。
「次はこんな風に対応しようかな」と思えたら良いけれど、とてもじゃないけど余裕が無くてできない。
必要以上に強く怒り親も子どもも疲弊している、感情に飲まれることのほうが多くとにかく辛い。
そのような状況であれば、一度親であることを休んでみてほしいです。1日1時間で良いので自分のための時間を過ごす。エステやヘッドスパなど、体をほぐせる場所へ行くのもおすすめです。
怒りに振り回される日々が2週間以上続いているのであれば、メンタルクリニックへ行くのも一つの手です。そこまでではないけど、自分ではどうしようもできないというようであれば、カウンセリングルームをご活用ください。
一緒に怒りの要因を整理して、障害のある子への関わり方も含めて対策を検討していきます。カウンセリングを通して怒りに隠れた自分の思いに気付けると、イラっとする頻度が減ったり、これまで怒っていたことも気にせず過ごせるようになる方もいます。
スペシャルプランもありますので、ご家族の皆さんの自分のための時間としてもご活用くださいね。