知的障がいの方のカウンセリング
こんにちは。カウンセラーの小川です。
最近たまに1分メイク動画を見かけるのですが、先日ちょっと遅れそうな時にやってみましたら、意外といけました。
慌てたくはないのですが、切羽詰まるとやれるもんですね。
知的障がいとは
まず、定義としては以下の通りです。
知的障害とは、一般に、同年齢の子供と比べて、「認知や言語などにかかわる知的機能」の発達に遅れが認められ、「他人との意思の交換、日常生活や社会生活、安全、仕事、余暇利用などについての適応能力」も不十分であり、特別な支援や配慮が必要な状態とされています。また、その状態は、環境的・社会的条件で変わり得る可能性があると言われています。
***文部科学省ホームページより抜粋
知的障がいのある方は、障害者手帳として「療育手帳」を取得する方がほとんどですが、呼称が統一されていないため都道府県や政令指定都市によって呼び方が異なっていたり、また等級の分け方も地域によって異なります。
療育手帳という呼び方が一般的ですが、当カウンセリングルームがある東京都では「愛の手帳」という呼称です。等級の分け方や呼称もそれぞれあるので、難しいですよね。
主に知能指数(IQと言われるもの)が標準より明らかに低いと知的障がいに分類されますが、日常、どのようなことに困るのでしょう?
知的障がいの方の困りごと
ここでは10代~成人の方を想定していますが、知的障がいに起因して、勉強や仕事、生活全般でついていけないことが多く発生します。
そういった背景の中で、以下の困りごとが生じることがあります。
- 自己肯定感が低い
- 劣等感が強い
- 質問できない
- ちょっとした嘘をついてしまう
- 癇癪を起す
- 人との距離感がつかめない
ご自身の悩みや困りごとを言語化するのがむずかしいということもあると思います。こういった様々な困りごとの解決には、ご自身へのアプローチと、身近な方(多くは親御さん)の対応、環境調整など複合的に対応して行くことが大切です。
知的障がいの方のカウンセリング
メルディアウェルネスは、障がいのある方とご家族のためのカウンセリングルームです。
知的障がい当事者の方も、親御さんのすすめでカウンセリングに来られる方がいらっしゃいます。
スムーズにお話しすることが難しかったり、理解が難しかったりする方もいらっしゃいます。
それでもカウンセリングが有効だとお伝えする根拠としては、60分という時間しっかり向き合って自分の話ができる、肯定的に聴かれるという経験によって少しずつ自己肯定感が回復していき、自信につながる経験をされる方が多くいらっしゃるということです。
問題行動の解決がテーマの場合は、当事者の方のカウンセリングだけでは解決に向かうのが難しく、家族のカウンセリングも必要となることがほとんどです。根気強く、カウンセラーと一緒に取り組んでいただけたらと思います。
知的障がい当事者の方は、ゆっくりでも会話ができる方であれば、対応可能です。ご関心のある方は一度ご相談ください。
よい一日をお過ごしください。