雑談が苦手~発達障がい
こんにちは。カウンセラーの小川です。
本日10月1日で、メルディアウェルネスはオープン2周年となりました!
特段イベントウィークということはなく、いつも通り開所しています。
この2年で、230名を超える方々がメルディアウェルネスへお越しくださいました。
オープンからずっと来続けてくださっている方もいて、ようやく2年、まだ2年、という不思議な感覚です。
カウンセリングルームは東新宿(新大久保)にありますが、近隣区はもちろん、西東京、横浜、千葉、埼玉、遠くは静岡からもお越しくださる方々がいます。
相談内容は間口広くお受けしていますので、どこで相談したらいいんだろう?というもやもやした悩みなどがある方は、ぜひ一度お越しくださいね。
(完全予約制です。◆カウンセリングのご予約はこちらから)
雑談とは何か
さて、今日のテーマは『雑談』です。
雑談
『とりとめのない、さまざまの話をすること。また、その話。よもやま話。』~日本国語大辞典~
特に目的がない、評価や判断もいらない、結論も不要、整合性もそんなにこだわらない、それが『雑談』なのかなと思いますが、いかがでしょう?
「雑談ばかりするな」「ただの雑談です」など、お仕事中に雑談ばかりしていたら注意されてしまいますが、一方で雑談が苦手という悩みを持つ方も多いのでは、と思います。正解がない分、人によっては難しく感じてしまうのが「雑談」です。
いつ・誰と・どんな・話をする?
ではその雑談、最近していますか?いつ、誰と、どんな話をしましたか?
これが、得意な方と苦手な方がいらっしゃいますよね。特に発達障がい、発達障がい傾向のある方は、苦手を感じる方が多いです。もちろんそういった特性がなくても、雑談はけっこうコミュニケーションスキルがいるものだと思います。そういう私も、苦手時代は長くありました。職場の飲み会になるとどうしたらいいかよくわからず黙々と飲み続ける、などです(おかげで大変な思いもしました)。
たぶん、相手の反応や評価のようなものを、過度に気にしていたからだと思います。
いつ話していいのか、誰なら大丈夫なのか、どんな話題が適切か、思ったことを言ったらおかしくなるし、一体どう言葉を選べばいいの?ということで悩んだ結果、「話すことを避ける」という現象が起きてしまいます。困りますよね。
そこから知り合いができない、友達ができない、ということにまで発展することもあり、雑談はあなどれないパワーを持ちます。
雑談に意味を求めるとしたら
雑談が苦手な方のひとつの理由として、「する意味が分からない」ということがあるのではと思います。
たしかに、今日暑いとか寒いとか、最近何食べたとか、大して興味もないし話したところで何になるの?と思う人はいるでしょう。
コロナ禍で、リモートワークやオンラインなどが急激に増えたり、コロナ罹患による隔離が発生したり、またメンタル不調になる方も急激に増えた時期あったのは記憶に新しいと思いますが、そこで減ってしまったのは、人との直接的な交流、なんでもない時に発生する会話ややりとり、つまり雑談が含まれているのです。
人との触れ合いはオキシトシンという俗にいう『幸せホルモン』が分泌されると言われていますが、安心してとりとめもない会話、つまり雑談をすることでも、オキシトシンが分泌されるという研究結果もあります。
興味もない話を誰とでもできるようになる、とまではしなくてよいと思いますが、できると楽になる、ということはありそうですよね。
雑談しなくてはいけないの?
「雑談しなくてはいけない」なんてことはないのです。
特に誰とでもできるようになる、という目標を掲げなくてもよいと思います。
まず、しないといけない、できない自分がダメだ、という想いが自身をしんどくさせてしまっているかもしれませんので、しないといけない訳でもないし、できなくもダメということでもない、と思ってみてください。
その上で、でもちょっとはできるようになりたいな、と思うようであれば、安全性の高いところで、練習のように会話してみることです。
私たちメルディアウェルネスは、発達障がい、発達傾向のある方も多くお越しになっています。集団は実施していないですが、SST(ソーシャルスキルトレーニング)の一環として、会話練習をすることも可能です。
いずれにしても、最初は一歩踏み出す勇気が必要だとは思います。スモールステップで、安全なところから踏み出していけるといいですね。
よい一日をお過ごしください。