障がいのある方を支えるご家族にも相談できる場所を-カウンセリング利用率から考える家族支援-
こんにちは。カウンセラーの芳川です。
先日、海外に住んでいる友人と会う機会あったのですが、「みんな内科や皮膚科に行くように、オープンにカウンセリングへ行っているよ」という話しを聞きました。「ちょっと○○にあるカウンセリングに行ってくるわ!」くらいの感覚だそうです。海外ドラマを見ていると、登場人物が当たり前のようにカウンセラーに相談する場面が多くあることを思い出します。
日本では「カウンセリングは特別なもの」「深刻な悩みがある人が受けるもの」というイメージを持つ方が多い一方で、上記のように海外では気持ちの整理やストレス対策のためにカウンセリングを利用することが比較的身近な国もあります。
今回は、日本におけるカウンセリング利用の現状と、障がいのある方のご家族への支援について考えてみたいと思います。

日本と海外のカウンセリング利用率の違い
調査によって差はありますが、日本でカウンセリングを利用した経験がある人は約6%程度と言われています。一方、欧米では40〜50%以上という調査結果もあり、大きな差が見られます。(World Economic Forum,2022より)
この数字から見えることとして、多くの方は悩みを抱えた際にも、専門家へ相談する機会を持つことのないまま過ごしていることになりますね。
もちろん文化や制度の違いもありますが、日本では『自分で解決しなければならない』『人に迷惑をかけてはいけない』『相談するほどのことではない』などと考え、悩みを一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。
仕事や人間関係で悩んでいても、「まだ頑張れるから」「話しても仕方が無い」などと、無理を続けてしまったことがある方もいるのではないでしょうか。
カウンセリングは困り切る前に受けても良い
カウンセリングというと、強い精神疾患がある人、大きなトラウマがある人、深刻な悩みを抱えている人達が受けるもの、というイメージを持たれがちです。
医療や福祉に携わる人でも、そのイメージがまだまだ強くあるように感じる場面もあります。
もちろんそのような方の支援も行いますが、そうではない方も多くいます。
「頭の中を整理したい」「人間関係に困っている」「将来への不安を整理したい」「仕事のストレスが溜まっている」「誰かに話を聞いてほしい」といった相談も多くあります。
仕事で分からないことがあれば上司や同僚に相談するように、一人では整理しきれない気持ちを誰かと一緒に整理するための時間として活用することもできます。
障がいのある方のご家族が相談をすることの難しさ
メルディアウェルネスでは、「障がいのある方とご家族のためのカウンセリングルーム」として日々多くのご相談をお受けしています。
ご家族からの相談では、
・本人の将来が心配
・どう接したら良いか分からない
・就職や自立について不安がある
・自分も疲れているが誰にも言えない
などといった声をお聞きすることが多くあります。
障がいのある方のご家族は、
「本人の方が大変なのだから、自分が弱音を吐いてはいけない」「親なのだから頑張らなければいけない」「家族だから支えるのは当たり前」
と考え、ご自身の悩みや疲れを後回しにしてしまうことがあります。
またカウンセリングに来られるご家族からお話を伺っていると「相談」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、お子さんの困りごとであることが少なくありません。「相談は子どものためのもの」という考えから、ご自身の気持ちや悩みを話すという選択肢そのものが思い浮かばない方も多いです。
また、周囲からは「家族が支えているから大丈夫」と思われやすく、ご家族自身の不安や孤独感は見えにくいこともあります。
実際に、生がいのある家族への対応に疲弊し、初めて周囲に助けを求めた際に「お母さんが頑張らないと」「そんなこと言ってはいけない」などという言葉を受け、絶望感を抱いた方もいらっしゃいます。
そのため支援を受ける側ではなく、支援する側として過ごす時間が長くなり、一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。
ご家族への支援は、本人への支援に繋がる
支援というと、ご本人への支援に目が向きがちです。
もちろんそれはとても大切なことですが、ご本人を支えるご家族が疲れ切ってしまうと、結果としてご本人への支援にも影響が出てしまいます。
障がいのある方のご家族も、支える役割だけを担う存在ではありません。悩みや不安を抱えたり、誰かに話を聞いてほしいと思ったりすることは、人としてとても自然なことです。
だからこそ、ご本人だけでなく、ご家族にも安心して相談できる場所が必要だと私たちは考えています。
カウンセリングは気持ちを整理したいときや、誰かと一緒に考えたいとき、自分の味方が欲しいときなどに利用することのできる選択肢の一つだと思っています。
「こんなことを相談してもいいのかな」と思うようなことでも、一人で抱え込まずに話してみることで、肩の荷が下りることもあります。
メルディアウェルネスでは、障がいのあるご本人だけでなく、ご家族からのご相談もお受けしています。
少し困ったとき、迷ったとき、悩みを抱え込むのではなく、安心して相談できる場所の一つとして私たちを思い出していただければ幸いです。(ご家族を支えるためのスペシャルプランもありますので、せひご活用くださいね)















